設計概要

計画敷地は国道１６号線付近の小高い丘の上にあり、眼下に広がる海を一望でき、山があふれる素晴らしいロケーションです。この環境を最大限に活かしたく、居室にある全てのベッドから眺められたらどんなに素敵だろうと思い計画に取り組みました。用途は家庭生活での自立を支援する介護老人保健施設として、入所療養介護からショートステイ、通所リハビリ等のサービスに対応できる施設を計画しました。
　個室や多床室からは海や山が見え、日の出から日の入りまでを通じて１日の流れを感じやすくしています。また車いすやベッドからも景色が見やすいようバルコニーの手すりにガラスを採用し、透明性を高めました。浴室は歩行浴ができる浴槽や温泉付の浴槽を備え、リハビリに配慮しました。家庭生活への復帰を目指すことから、できるだけ家庭に近い雰囲気や空間を計画し温かみのある内装材で仕上げました。